2026年6月のNFTトピック5選|今知っておきたい最新動向

2026年6月のNFTトピック5選を紹介するアイキャッチ画像

NFTは、以前のように「高額な画像が売れる」「買えば値上がりする」といった話題だけで語られるものではなくなっています。

2026年6月時点では、NFTの中心は少しずつ変わっています。

NFTはオワコンなのかを検証した記事はこちら

注目されているのは、投資や転売だけではありません。チケット、会員証、ゲーム内アイテム、映画や音楽の特典、デジタルグッズなど、実際に使うためのNFTが話題になっています。

一方で、大手企業のNFTプロジェクトが終了したり、サービス内容を変更したりする例もあります。つまり、NFTは「全部が伸びている」というより、使い方が選別されている段階です。

この記事では、2026年6月時点で押さえておきたいNFTのトピックを5つに整理して紹介します。

1. NFTは「投機」から「用途」へ変わっている

NFTが投機目的からチケットや会員証などの用途重視へ変わる流れを示した図解

以前のNFT市場では、高額アートやプロフィール画像NFTが大きな注目を集めました。しかし現在は、「あとで高く売れるか」だけでNFTを選ぶ流れは弱くなっています。

代わりに見られているのが、NFTを持つことで何ができるのかという点です。

たとえば、会員限定の特典を受け取る、イベントに参加する、デジタルグッズを保管する、ゲーム内アイテムとして使うといった用途です。

事例:Starbucks OdysseyとNike .SWOOSH

大手企業も、NFTを会員向けサービスやデジタルグッズに活用してきました。たとえば、Starbucksは「Starbucks Odyssey」というNFTを使ったロイヤリティプログラムを展開しました。

ユーザーがミッションのような体験を進め、NFT形式のデジタルスタンプを集める仕組みです。ただし、Starbucks Odysseyは2024年に終了しています。Starbucks Odysseyの終了についてはこちらの記事で紹介されています。

Nike .SWOOSHのバーチャルプロダクト紹介画面の参考画像
出典:Nike .SWOOSH

Nikeも、デジタルスニーカーやWeb3関連の取り組みとして「.SWOOSH」を展開しました。しかし、.SWOOSHのサイトは2026年5月に終了すると案内されています。

この2つの事例からわかるのは、大手企業でもNFT活用は簡単ではないということです。NFTは便利な仕組みですが、ユーザーにとってわかりやすく、継続して使いたいと思える設計がなければ定着しません。

そのため、2026年のNFTを見るときは「有名企業がやっているから安心」ではなく、サービス内容や継続性も確認することが大切です。

2. チケットNFTは記念・入場証明と相性が良い

チケットNFTが入場証明や記念として残る仕組みを示した図解

NFTの使い道として、チケットはわかりやすい分野です。チケットはもともと「誰が持っているか」「入場できるか」「本物かどうか」が重要です。

NFTはブロックチェーン上で所有情報を記録できるため、チケットや参加証明と組み合わせやすい仕組みです。また、イベントが終わったあとも、NFTを来場記念として残せます。紙の半券を思い出として保管する感覚に近いです。

事例:TicketmasterとNFLの記念チケットNFT

海外では、Ticketmasterがイベントチケットに紐づくNFTを発行できる仕組みを展開しています。イベント主催者は、来場者向けに記念NFTを配布したり、特別な体験と組み合わせたりできます。

また、NFLでは、試合に参加したファンへ記念チケットNFTを提供した事例があります。これは、NFTを「入場のためのチケット」だけでなく、「そのイベントに参加した証」として使う例です。

チケットNFTは、ライブ、スポーツ、映画、展示会、ファンイベントなどと相性があります。ただし、NFTチケットにも注意点はあります。

対応ウォレット、受け取り方法、転売の可否、入場時の使い方はサービスごとに違います。購入前に、公式サイトの案内を確認しましょう。

NFTチケットの解説記事はこちら

3. 映画NFTは限定コンテンツや来場特典に使われている

映画NFTが限定コンテンツや来場特典に使われる例を示した図解

映画とNFTも相性の良い分野です。映画には、チケット、パンフレット、ポスター、来場者特典、限定映像、ファンコミュニティなど、NFTと組み合わせやすい要素があります。

映画NFTは、単に画像を販売するだけではありません。

作品の世界観を楽しめるデジタル特典や、映画を観た記念として残るアイテムとして使われることがあります。

事例:Warner Bros.の『The Lord of the Rings』

Warner Bros.は、Eluvioと組み、『The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring』のWeb3 Movie Experienceを展開しました。

Warner Bros.のThe Lord of the Rings Web3 Movie Experienceの参考画像
出典:Warner Bros. / The Lord of the Rings Web3 Movie Experience

このNFTには、映画本編、ボーナス映像、画像ギャラリー、ARコレクティブルなどが含まれていました。

映画をNFT化することで、単なるデジタル画像ではなく、映像や特典をまとめた体験として提供した事例です。

事例:Sony PicturesとAMCの『Spider-Man: No Way Home』

Sony PicturesとAMCは、『Spider-Man: No Way Home』のチケット購入者向けにNFTを提供した事例があります。

対象の会員が公開初日のチケットを購入すると、限定NFTを受け取れる仕組みでした。これは、映画チケットと来場特典をNFTでつなげた例です。

映画NFTは、今後も限定映像、デジタルポスター、来場記念、ファン特典などで使われる可能性があります。ただし、すべての映画NFTに特典が付くわけではありません。

購入前に、何が受け取れるのか、どこで使えるのかを確認することが大切です。

4. NFTゲームは「稼ぐ」より体験重視へ

NFTゲームが稼ぐ目的から体験重視へ変わる流れを示した図解

NFTゲームも、以前とは見られ方が変わっています。

かつては「遊んで稼ぐ」「ゲーム内アイテムを売買する」といったPlay to Earnの仕組みが注目されました。しかし現在は、稼げるかどうかだけでなく、ゲームとして面白いか、初心者でも始めやすいかが重視されています。

NFTをゲームに使う場合、キャラクター、カード、装備、土地、アイテムなどをNFTとして扱えます。プレイヤーはそれらを所有したり、交換したり、ゲーム内で使ったりできます。

事例:Square EnixのSYMBIOGENESIS

日本企業の事例として、スクウェア・エニックスの『SYMBIOGENESIS』があります。SYMBIOGENESISは、NFTコレクティブルアートと物語体験を組み合わせたプロジェクトです。

スクウェア・エニックス公式発表はこちら

ユーザー同士が情報を交換しながら、物語を進めたり、隠されたアイテムを探したりする設計が特徴です。これは、NFTを単なる売買対象ではなく、作品体験やコミュニティ参加と組み合わせた例です。

NFTゲームを見るときは、「稼げるか」だけで判断しない方が安心です。

ゲーム内容、運営元、対応チェーン、初期費用、アイテムの売買条件、サービス終了時の扱いを確認しましょう。

特に初心者は、無料で始められるのか、ウォレットが必要なのか、最初にどれくらい費用がかかるのかを見ておくことが大切です。

5. 有名プロジェクトほど偽サイトに注意

NFTの有名プロジェクトで偽サイトやウォレット接続前の確認が必要なことを示した図解

NFTの活用が広がるほど、偽NFTや偽サイトにも注意が必要です。有名なNFTプロジェクトやゲームほど、偽サイトに悪用されることがあります。

見た目が本物そっくりでも、URLが違っていたり、ウォレット接続を悪用したりするケースがあります。

事例:Pudgy Worldを装ったフィッシングサイト

人気NFTプロジェクト「Pudgy Penguins」に関連するゲーム「Pudgy World」では、偽サイトによるフィッシング被害が報告されています。

偽サイトは、公式サイトのデザインやロゴに似せて作られ、ユーザーにウォレット情報を入力させようとするものでした。このような手口は、初心者だけでなく、NFTに慣れている人でも引っかかる可能性があります。

特に注意したいのは、次のようなケースです。

  • SNSのDMで届くリンク
  • 無料配布を装ったページ
  • 公式に似たURL
  • 急いで接続や購入を促す投稿
  • ウォレットのシードフレーズ入力を求める画面

ウォレットのシードフレーズを入力させるサイトは、基本的に危険です。

NFTを受け取るときや購入するときは、必ず公式サイトや公式SNSからリンクを確認しましょう。検索結果や広告からアクセスした場合でも、URLが正しいかを確認することが大切です。

偽サイトや偽NFTの見分け方はこちら

まとめ:NFTは使い方を試されている段階

2026年6月時点のNFT市場を見ると、以前のような投機的な盛り上がりは落ち着いています。一方で、NFTそのものがなくなったわけではありません。

チケット、映画、ゲーム、会員証、デジタルグッズ、ファン特典など、実際に使うためのNFTは今も試されています。

TicketmasterやNFLの記念チケットNFT、Warner Bros.の映画NFT、Square EnixのSYMBIOGENESISのように、NFTを体験と組み合わせる事例もあります。

しかし、Starbucks OdysseyやNike .SWOOSHのように、大手企業の取り組みでも終了や変更が起きています。つまり、NFTは「何でも成功する技術」ではありません。

ユーザーにとってわかりやすく、使いやすく、継続する理由があるかどうかが重要です。NFTを見るときは、価格や話題性だけで判断しないことが大切です。

そのNFTは何に使えるのか。
誰が発行しているのか。
公式情報は確認できるのか。
ウォレット接続に問題はないか。

このあたりを確認すれば、NFTをより安全に理解しやすくなります。NFTは「買えば稼げるもの」ではありません。

これからは、NFTをどう使うのか、どんな体験につながるのかを見ていく時代です。

執筆者情報:エヌエフトリウム

エヌエフトリウムは、NFTやブロックチェーンに関する情報を初心者にもわかりやすく発信するメディアです。NFTの購入代行・販売代行・出品代行・ミント代行などのサービス提供に加え、市場動向や技術の基礎知識もブログでわかりやすく解説しています。