NFTマーケットプレイスを使っていると、「オファー」や「Offer」という表示を見かけることがあります。
NFTを出品していなくても、誰かから購入希望価格が届くことがあります。反対に、自分が欲しいNFTに対して「この価格なら買いたい」と提示できる場合もあります。
この仕組みが、NFTのオファー機能です。
一見すると便利な機能ですが、初心者にとっては少しわかりにくい部分もあります。特に、オファーを受ける側は、金額・通貨・チェーン・手数料・署名内容を確認せずに進めると、思わぬ失敗につながることがあります。
この記事では、NFTのオファー機能について、提示する側・受ける側の流れと注意点を初心者向けに解説します。
💡 この記事でわかること
- NFTのオファー機能の基本
- 出品販売とオファー販売の違い
- オファーを出す側・受ける側の流れ
- オファーを受ける前に確認したいポイント
- ガス代・署名・承認で注意すること
NFTのオファー機能とは
NFTのオファー機能とは、買い手がNFTの所有者に対して「この価格で買いたい」と購入希望を出せる仕組みです。
通常のNFT販売では、売り手が価格を決めて出品し、買い手がその価格で購入します。一方でオファーでは、買い手側が希望価格を提示します。
たとえば、あるNFTがまだ出品されていない場合でも、買い手がオファーを出せることがあります。NFTの所有者がそのオファーを受ければ、取引が成立します。
つまりオファーは、NFTを「売りに出しているものを買う」だけでなく、「持っている人に買いたい価格を提示する」ための機能です。
NFTの価格がどう決まるのかを先に整理したい方は、NFTの価格はどう決まる?も参考になります。
出品販売とオファー販売の違い
NFTを売買する方法には、大きく分けて「出品販売」と「オファーによる販売」があります。

出品販売は、売り手があらかじめ価格を決めてNFTを販売する方法です。買い手は、その価格に納得すれば購入します。
一方、オファー販売は、買い手が価格を提示し、売り手が受けるかどうかを決める方法です。
違いを整理すると、次のようになります。
| 項目 | 出品販売 | オファー |
|---|---|---|
| 価格を決める人 | 売り手 | 買い手 |
| 取引のきっかけ | 売り手が出品する | 買い手が購入希望を出す |
| 売り手の判断 | 出品時に価格を決める | オファーを受けるか選ぶ |
| 初心者の注意点 | 価格設定ミス | 金額・通貨・署名内容の確認 |
出品販売は「この価格で売ります」という形です。オファーは「この価格なら買いたいです」という形です。
どちらが良いというより、目的によって使い分けるものです。
オファーを出す側の流れ
NFTにオファーを出す場合、基本的にはマーケットプレイス上で対象のNFTを選び、希望価格を入力して提示します。

流れはおおまかに次のようになります。
- 欲しいNFTを選ぶ
- オファー価格を入力する
- 使用する通貨やチェーンを確認する
- 期限を設定する
- ウォレットで内容を確認して送信する
マーケットプレイスによって細かい表示や操作方法は違いますが、基本的な考え方は同じです。
オファーを出す側は、提示した金額で購入できる準備が必要です。マーケットプレイスによっては、ETHではなくWETHなどの入札用トークンが使われることもあります。
そのため、「自分がどの通貨で、いくらのオファーを出しているのか」を確認してから進めることが大切です。
NFTのチェーンの違いが不安な場合は、NFTのチェーンとは?も確認しておくと安心です。
OpenSeaでの具体的なオファー手順を確認したい場合は、公式ヘルプのHow do I make an offer on NFTs?も参考になります。
オファーを受ける側の流れ
NFTを持っていると、誰かからオファーが届くことがあります。
オファーを受ける側の流れは、基本的には次のようになります。
- 届いたオファー内容を確認する
- 金額・通貨・期限を確認する
- 手数料や受け取り額を確認する
- ウォレットで署名や承認内容を確認する
- 問題なければオファーを受諾する
注意したいのは、オファーを受けると、基本的にそのNFTを相手に売却することになる点です。
「とりあえず押してみる」ではなく、本当にその価格で売ってよいかを確認してから進めましょう。
特に、高額NFTや思い入れのあるNFTの場合、オファー金額だけで判断せず、相場や他の取引履歴も確認した方が安心です。
オファーを受ける前に確認したいポイント
オファーは便利ですが、受ける前に必ず確認したいポイントがあります。

金額を確認する
まず見るべきなのは金額です。
一見高く見えても、小数点の位置を見間違えている場合があります。たとえば、1.0と0.1ではまったく意味が違います。
NFTでは暗号資産単位で金額が表示されるため、慣れていないうちは見間違いやすいです。
日本円換算だけで考えるのではなく、暗号資産の数量としても確認しましょう。
通貨を確認する
次に確認したいのが通貨です。
ETH、WETH、MATIC、SOLなど、NFTの取引ではさまざまな通貨が使われることがあります。
同じ「1」と表示されていても、通貨が違えば価値も違います。
特にオファーでは、マーケットプレイスによって入札用の通貨が使われることがあります。金額だけでなく、どの通貨で提示されているのかを確認しましょう。
期限を確認する
オファーには期限が設定されていることがあります。
期限切れのオファーは受けられません。また、短い期限のオファーは、急いで判断させるように見える場合もあります。
焦って受ける必要はありません。期限が近い場合でも、内容を確認してから判断しましょう。
手数料と受け取り額を確認する
オファーを受けるときは、表示されている金額がそのまま手元に残るとは限りません。
マーケットプレイス手数料、クリエイターフィー、ロイヤリティ、ガス代などが関係する場合があります。
最終的に自分が受け取る金額を確認することが大切です。
ガス代について詳しく知りたい方は、NFTのガス代とは?を参考にしてください。
署名・承認の画面は必ず確認する

NFTのオファーを受けるときには、ウォレット上で署名や承認を求められることがあります。
ここで大切なのは、内容をよく確認せずに進めないことです。
ウォレットの確認画面では、どのサイトで、どのNFTに対して、どのような操作をしようとしているのかを確認します。
特に、見覚えのないサイトや、公式ではないページから表示された署名画面には注意が必要です。
ウォレット接続・署名・Approveの違いについては、NFTのウォレット承認とは?で詳しく解説しています。
怪しいオファーに注意する

NFTのオファーには、通常の購入希望だけでなく、注意が必要なものもあります。
たとえば、次のようなケースです。
- 相場とかけ離れた不自然な金額
- 見覚えのない外部サイトへ誘導する説明
- 公式マーケットプレイスではないページでの受諾要求
- 署名内容がよくわからない状態で進めさせる案内
- 「今すぐ受けないと損」と急がせる文言
本当にマーケットプレイス上で届いているオファーなのか、公式URL上で確認しているかを見直しましょう。
NFTでは、偽物プロジェクトや偽サイトにも注意が必要です。不安な場合は、NFTの偽物や詐欺の見分け方も確認しておくと安心です。
オファーを受けるときのよくある失敗
NFTのオファーでは、初心者がやりがちな失敗があります。
よくあるのは、金額だけを見て判断してしまうケースです。
「高いオファーが来た」と思って受けようとしたら、実は通貨が違っていたり、相場より安い価格だったりすることがあります。
また、売るつもりがなかったNFTを誤って売却してしまうこともあります。
NFTの取引は、一度ブロックチェーン上で成立すると、基本的に取り消しが難しいです。そのため、オファーを受ける前には一呼吸置いて確認しましょう。
オファー機能はどんな人に向いている?
オファー機能は、NFTを売りたい人にも、買いたい人にも役立つ機能です。
売り手にとっては、出品していなくても購入希望が届く可能性があります。市場でどのくらいの需要があるのかを見る参考にもなります。
買い手にとっては、出品されていないNFTにも購入意思を伝えられる点がメリットです。希望価格を提示できるため、すぐに定価購入するより柔軟に交渉できる場合があります。
ただし、オファーを出す側も受ける側も、金額・通貨・チェーン・署名内容の確認は欠かせません。
NFTマーケットプレイスの選び方に迷う場合は、NFTマーケットプレイスの選び方も参考になります。
NFTの販売に不安がある場合
NFTを売りたいけれど、オファーを受けていいのか、出品した方がいいのか、価格をどう決めればいいのかわからない人も多いです。
特に、初めてNFTを販売する場合は、ウォレット接続、チェーン選択、価格設定、署名確認など、確認することが多くなります。
不安がある場合は、無理に自分だけで進めず、手順を確認しながら進めることが大切です。
当サイトNFToriumでは、NFTの出品・販売・ミント代行に関するサポートも行っています。
NFTの販売手順に不安がある方は、出品・販売・ミント代行サービスをご確認ください。
よくある質問
NFTのオファーは断れる?
断れます。オファーが届いても、必ず受ける必要はありません。価格や条件に納得できない場合は、そのまま受けずに様子を見ることもできます。
オファーを受けたらすぐ売れる?
基本的には、オファーを受諾すると取引が成立し、NFTは相手に移転します。ただし、マーケットプレイスやチェーンの仕様、オファーの状態によって流れは異なるため、受ける前に画面表示を確認しましょう。
オファーにはガス代がかかる?
操作内容やチェーンによって異なります。オファーを出すとき、受けるとき、承認するときなどにガス代が発生する場合があります。最終確認画面で手数料を確認しましょう。
オファー価格は変更できる?
自分が出したオファーは、マーケットプレイスによってキャンセルや再提示ができる場合があります。ただし、すでに相手が受諾した後は基本的に取り消しが難しいため、出す前に金額を確認しましょう。
怪しいオファーはどう見分ける?
相場とかけ離れた金額、外部サイトへの誘導、急がせる文言、見慣れない署名要求がある場合は注意が必要です。必ず公式マーケットプレイス上で確認し、内容がわからない署名は進めないようにしましょう。
まとめ:NFTのオファーは便利だが、受ける前の確認が大切
NFTのオファー機能は、買い手が購入希望価格を提示できる便利な仕組みです。
出品されていないNFTにも購入意思を伝えられたり、売り手が需要を確認できたりするメリットがあります。
一方で、オファーを受ける側は、金額・通貨・期限・手数料・署名内容を確認することが大切です。
特に、NFTの取引は一度成立すると取り消しが難しいため、「高そうだから」「急いだ方がよさそうだから」といった理由だけで進めないようにしましょう。
NFTのオファーは、仕組みを理解して使えば便利な機能です。焦らず確認しながら、安全に活用していきましょう。
執筆者情報:エヌエフトリウム
エヌエフトリウムは、NFTやブロックチェーンに関する情報を初心者にもわかりやすく発信するメディアです。NFTの購入代行・販売代行・出品代行・ミント代行などのサービス提供に加え、市場動向や技術の基礎知識もブログでわかりやすく解説しています。
