NFTの取引履歴を解説|売買履歴・出来高の見方と注意点

NFTの取引履歴と売買履歴・出来高の見方を示したアイキャッチ画像

NFTを購入するとき、つい画像や価格に目が行きがちです。

もちろん、見た目やフロア価格は大切な判断材料です。しかし、それだけでNFTを選ぶと、実際にはあまり取引されていないコレクションだったり、不自然に価格が動いているNFTだったりする可能性があります。

そこで確認したいのが、NFTの取引履歴です。

取引履歴を見ると、そのNFTやコレクションが過去にどのくらい売買されているのか、いくらで取引されたのか、直近で動きがあるのかを確認できます。

この記事では、NFTの取引履歴について、売買履歴・出来高・Volumeの見方、フロア価格との違い、購入前に注意したいポイントを初心者向けに解説します。

💡 この記事でわかること

  • NFTの取引履歴で確認できること
  • 売買履歴・出来高・Volumeの見方
  • フロア価格との違い
  • 不自然な取引に注意するポイント
  • NFT購入前に確認したいチェック項目

NFTの取引履歴とは

NFTの取引履歴とは、そのNFTやコレクションで過去に行われた売買や移動の記録のことです。

NFTの取引履歴で確認できる売買・転送・オファーなどの主な記録を示した図解

マーケットプレイスでは、「Activity」「履歴」「取引履歴」「Sales」「Transfers」などの名称で表示されることがあります。

売買や移動の記録を確認できる

取引履歴を見ると、過去にそのNFTがいつ、いくらで売れたのか、誰から誰へ移動したのか、オファーが入っていたのかなどを確認できる場合があります。

NFTはブロックチェーン上で取引されるため、売買や移動の記録を追いやすいのが特徴です。ただし、マーケットプレイスによって表示内容や見え方は異なります。

初心者の場合は、まず「このNFTは本当に取引されているのか」「過去にどのくらいの価格で売れているのか」を見るだけでも十分です。

NFTの取引履歴について、マーケットプレイス上でどのような情報を確認できるか知りたい場合は、OpenSea公式ヘルプの「Where can I check the history of an NFT?」も参考になります。

売買履歴を見ると何がわかる?

売買履歴を見ると、実際に買い手がついた価格を確認できます。

これは、出品価格を見るだけではわからない情報です。

出品価格と売買成立価格は違う

たとえば、あるNFTが0.5ETHで出品されていたとしても、過去の売買履歴を見ると、実際には0.1ETH前後でしか売れていない場合があります。この場合、現在の出品価格はかなり高めに設定されている可能性があります。

逆に、過去に何度も近い価格帯で売れているNFTであれば、その価格に一定の取引実績があると考えられます。

ここで大切なのは、出品価格と売買成立価格は違うという点です。

出品価格は、売り手が自由に決められます。しかし、売買履歴は実際に取引が成立した記録です。NFTの価格感をつかむときは、現在の出品価格だけでなく、過去の売買履歴も合わせて見ることが大切です。

NFT全体の価格の考え方についてはNFTの価格はどう決まる?でも解説しています。

出来高・Volumeとは

NFTマーケットプレイスでは、「Volume」という言葉もよく出てきます。

Volumeは、日本語では「出来高」や「取引量」と訳されます。簡単にいうと、そのNFTコレクションでどれくらい売買が行われたかを示す指標です。

NFTの出来高と価格の動きの関係を示した図解

合計Volumeだけで判断しない

たとえば、あるコレクションのVolumeが100ETHと表示されている場合、そのコレクションで合計100ETH分の取引が行われた、という意味で使われることが多いです。

出来高が大きいコレクションは、過去に多くの売買が行われている可能性があります。反対に、フロア価格が高く見えても出来高がほとんどない場合は、実際にはあまり取引されていない可能性があります。

ただし、Volumeが大きいからといって、必ず安全・人気・将来性があるとは限りません。

過去に盛り上がっていたけれど、現在は取引が少ないコレクションもあります。見るべきなのは、合計Volumeだけでなく、直近で取引が続いているかどうかです。

フロア価格・取引履歴・オファーの違い

NFTの価格を見るときは、フロア価格、取引履歴、オファーを分けて考えると理解しやすくなります。

フロア価格・売買履歴・オファー価格・出来高の違いを比較した図解

それぞれが見ている価格の意味は少し違います。

項目 意味 見るとわかること
フロア価格 現在出品されている中の最低価格 今いくらくらいから買えるか
売買履歴 実際に取引が成立した価格 過去にどの価格で売れているか
オファー価格 買いたい人が提示している価格 買い手側がどのくらいで買いたいか
出来高 一定期間や累計の取引量 どれくらい売買が行われているか

フロア価格は、売り手側が出している最低価格です。
一方で、売買履歴は実際に取引が成立した記録です。

たとえば、フロア価格が0.2ETHでも、取引履歴を見ると直近では0.08ETHでしか売れていない場合があります。この場合、売り手は高く出しているものの、買い手がその価格で買っていない可能性があります。

逆に、フロア価格付近で何度も売買されている場合は、その価格帯にある程度の需要があると考えられます。

フロア価格の基本についてはNFTのフロア価格を解説も参考になります。

オファー履歴も判断材料になる

NFTの価格を見るときは、売買履歴だけでなく、オファーの状況も参考になります。

オファーとは、買いたい人が「この価格なら買いたい」と提示する仕組みです。

売り手と買い手の温度差が見える

たとえば、あるNFTが0.3ETHで出品されていても、実際に入っているオファーが0.1ETH前後ばかりであれば、買い手側はそこまで高く評価していない可能性があります。

一方で、フロア価格に近いオファーが複数入っている場合は、その価格帯で買いたい人がいると考えられます。

つまり、出品価格は売り手側の希望、オファー価格は買い手側の希望です。両方を見ることで、売り手と買い手の温度差がわかりやすくなります。

オファーの仕組みについてはNFTのオファー機能を解説で詳しく解説しています。

不自然な取引には注意

取引履歴を見るときは、単に「取引があるか」だけでなく、不自然な動きがないかも確認したいところです。

急な高額取引は慎重に見る

短時間に同じNFTが何度も売買されている場合や、相場とかけ離れた高額取引が突然発生している場合は、注意して見た方がよいです。

もちろん、すべての不自然な取引が悪いものとは限りません。人気の高いNFTが急に高値で売れることもありますし、レア属性によって価格が大きく変わることもあります。

ただし、NFT市場では、価格を高く見せるための取引や、実態より人気があるように見せる動きが疑われるケースもあります。

初心者の場合は、極端に高い取引や急な価格変動を見たときに、「すごく人気があるから急いで買おう」とすぐ判断しない方が安全です。

偽物コレクションの取引履歴にも注意

NFTを購入するときは、取引履歴があるからといって安心しすぎないことも大切です。

偽物コレクションでも、少数の取引履歴がある場合があります。

たとえば、有名なNFTコレクションに似た名前や画像を使い、安い価格で出品されているケースがあります。取引履歴が少しあると本物のように見えてしまうかもしれませんが、それだけで正規コレクションとは判断できません。

公式ページから確認する

特に、検索結果から直接コレクションページに入る場合は注意が必要です。

同じような名前のコレクションが複数出てくることもあります。できるだけ公式サイトや公式SNSからマーケットプレイスへ移動し、正しいコレクションかどうかを確認しましょう。

NFTの偽物や詐欺の見分け方についてはNFTの偽物や詐欺を見分ける方法も参考になります。

購入前に確認したいポイント

NFTの取引履歴を見るときは、細かい数字をすべて完璧に読む必要はありません。

初心者の場合は、まず次のポイントを確認するだけでも判断しやすくなります。

NFT購入前に取引履歴で確認したいポイントをまとめたチェックリスト図解
  • 直近で実際に売買されているか
  • 過去の売買価格が現在の出品価格と大きくズレていないか
  • 出来高が極端に少なくないか
  • 同じNFTが不自然に何度も取引されていないか
  • 公式コレクションであることを確認できるか
  • フロア価格やオファー価格とも大きな違和感がないか

特に大切なのは、「現在の出品価格だけで判断しない」ことです。

NFTを買うときは、出品価格、フロア価格、売買履歴、出来高、オファー状況を合わせて見ると、相場感をつかみやすくなります。

NFTを買う場所の選び方についてはNFTマーケットプレイスの選び方でも解説しています。

初心者はどこまで見ればいい?

NFTの取引履歴は、最初から細かく読み込もうとすると難しく感じるかもしれません。

ただ、初心者が見るべきポイントはそこまで多くありません。

まずは直近の売買を見る

最初に見るのは、そのNFTやコレクションに実際の取引があるかです。

次に、直近の売買価格と現在の出品価格を見比べます。さらに、フロア価格やオファー価格も合わせて見ると、今の価格が高すぎるのか、相場に近いのかを判断しやすくなります。

最後は自分が納得できるか

取引履歴が良く見えても、画像や属性に魅力を感じないNFTを無理に買う必要はありません。

反対に、価格が大きく上がりそうに見えなくても、作品やコミュニティに価値を感じるなら、納得して購入できる場合もあります。

NFTは、数字だけで判断するものではありません。取引履歴はあくまで判断材料のひとつとして考えるのがよいでしょう。

NFTの購入に不安がある場合はNFT購入代行サービスをご確認ください。

よくある質問

NFTの取引履歴って何?

NFTの売買や移動の記録のことです。マーケットプレイスではActivityや履歴として表示され、過去にいつ、いくらで売れたかを確認できる場合があります。

出来高とVolumeは同じ?

基本的には近い意味で使われます。Volumeは取引量や出来高を指し、そのコレクションでどれくらい売買が行われたかを見る指標です。

取引履歴が多いNFTは安全?

必ず安全とは限りません。取引履歴が多くても、不自然な取引や偽物コレクションの可能性はあります。公式情報やコレクションページも合わせて確認しましょう。

フロア価格と取引履歴はどちらが大事?

どちらも大事です。フロア価格は現在の最低出品価格、取引履歴は実際に売買された記録です。両方を見ることで、価格の判断がしやすくなります。

取引履歴がないNFTは買わない方がいい?

必ず避けるべきとは限りませんが、判断材料が少ない状態です。新しいコレクションでは履歴が少ないこともありますが、公式情報や販売元をより慎重に確認しましょう。

まとめ:取引履歴を見るとNFTの価格感がわかりやすくなる

NFTの取引履歴を見ると、過去にどの価格で売買されたのか、直近で取引があるのか、買い手がいるのかを確認しやすくなります。

フロア価格や出品価格だけでは、売り手側の希望価格しか見えないことがあります。一方で、取引履歴を見ると、実際に成立した売買の記録を確認できます。

ただし、取引履歴があるからといって、必ず安全とは限りません。

不自然な価格変動、極端に少ない出来高、偽物コレクション、公式ではない販売ページには注意が必要です。

NFTを購入するときは、取引履歴、フロア価格、オファー状況、公式情報、個別NFTの内容を合わせて確認しましょう。

取引履歴は、NFTの価値を決める絶対的な答えではありません。しかし、価格に振り回されず、落ち着いて判断するための大切な材料になります。

執筆者情報:エヌエフトリウム

エヌエフトリウムは、NFTやブロックチェーンに関する情報を初心者にもわかりやすく発信するメディアです。NFTの購入代行・販売代行・出品代行・ミント代行などのサービス提供に加え、市場動向や技術の基礎知識もブログでわかりやすく解説しています。