NFTを買う、受け取る、送るときに「Ethereum」「Polygon」「Solana」などの名前を見たことがある人は多いと思います。
これらは、NFTが発行・管理されているブロックチェーンの種類です。
NFTでは、同じように見えるデジタルアイテムでもどのチェーン上にあるかによって、使うウォレット、必要な暗号資産、ガス代、対応マーケットプレイスが変わります。
特に初心者がつまずきやすいのがチェーンの確認ミスです。
「NFTが届かない」「ウォレットに表示されない」「送れない」「買えない」といったトラブルの原因が、実はチェーン違いだったというケースもあります。
この記事では、NFTのチェーンとは何か、Ethereum・Polygon・Solanaの違い、購入前・送付前に確認すべきポイントを初心者向けにわかりやすく解説します。
💡 この記事でわかること
- NFTのチェーンとは何か
- Ethereum・Polygon・Solanaの違い
- チェーンごとに変わるガス代やウォレット
- NFT購入前・送付前にチェーンを確認する方法
- チェーン違いで起きやすいトラブルと対策
NFTのチェーンとは?
NFTのチェーンとは、そのNFTが記録されているブロックチェーンのことです。

NFTは、ただの画像データではありません。どのウォレットがそのNFTを持っているのか、どの取引で移動したのかといった情報が、ブロックチェーン上に記録されています。
この記録先になるネットワークが「チェーン」です。
たとえば、NFTには次のようなチェーンがあります。
- Ethereum
- Polygon
- Solana
- Base
- Arbitrum
- Avalanche
- BNB Chain
初心者向けの記事では、まずEthereum、Polygon、Solanaを押さえておけば十分です。
NFTを買うときは、「どのNFTを買うか」だけでなく、「どのチェーン上のNFTを買うか」も確認する必要があります。
チェーンとウォレットの関係
ウォレットは、NFTや暗号資産を管理するためのアプリです。

ただし、ウォレットを作ればすべてのチェーンのNFTを同じように扱えるわけではありません。
たとえば、EthereumやPolygonのように互換性が高いチェーンでは、同じウォレットアドレスを使えることがあります。一方で、Solanaのように仕組みが異なるチェーンでは、対応ウォレットや表示方法が変わることがあります。
つまり、NFTを受け取る前には、次の2つを確認する必要があります。
- そのNFTはどのチェーン上にあるか
- 自分のウォレットがそのチェーンに対応しているか
NFTを受け取る方法については、NFTを受け取る方法でも解説しています。
Ethereum・Polygon・Solanaの違い

NFTでよく使われる代表的なチェーンを比較すると、次のようになります。
| チェーン | 特徴 | 手数料 | 初心者向けの注意点 |
|---|---|---|---|
| Ethereum | NFTで広く使われる代表的なチェーン | 高くなることがある | ガス代を必ず確認する |
| Polygon | Ethereumと互換性が高く、比較的使いやすい | 比較的安い傾向 | EthereumとPolygonを混同しない |
| Solana | 高速・低コストな取引で使われることがある | 比較的安い傾向 | 対応ウォレットやマーケットプレイスを確認する |
Ethereum
Ethereumは、NFT取引で広く使われている代表的なブロックチェーンです。
有名なNFTコレクションや高額NFTは、Ethereum上で発行されていることが多くあります。
一方で、Ethereumではガス代が高くなることがあります。NFT本体価格が安くても、購入や送付のタイミングによっては手数料が大きくなる場合があります。
Ethereum公式ドキュメントでは、ガスはEthereumネットワーク上で処理を実行するために必要な計算量を表すものとして説明されています。詳しくはEthereum公式ドキュメントも参考になります。
NFTのガス代については、NFTのガス代とは?で詳しく解説しています。
Polygon
Polygonは、Ethereumと互換性が高いチェーンとして、NFTでもよく使われています。
Ethereumよりも手数料を抑えやすいケースがあり、無料配布NFT、ゲームNFT、会員証NFTなどでも使われることがあります。
ただし、EthereumとPolygonは別のチェーンです。
同じウォレットアドレスで見えることがあっても、Ethereum上のNFTとPolygon上のNFTは別物として扱う必要があります。
Polygon公式ドキュメントでは、Polygon PoSはEthereum向けのEVM互換Proof-of-Stakeサイドチェーンとして説明されています。詳しくはPolygon公式ドキュメントも参考になります。
Solana
Solanaは、高速で手数料を抑えやすいチェーンとして知られています。
NFTマーケットプレイスやゲーム、コレクションで使われることがありますが、EthereumやPolygonとは仕組みが異なります。
そのため、SolanaのNFTを扱う場合は、Solanaに対応したウォレットやマーケットプレイスを確認する必要があります。
Solana公式ドキュメントでは、取引には命令や署名が含まれ、手数料はSOLで支払うと説明されています。詳しくはSolana公式ドキュメントも参考になります。
チェーンごとに変わるポイント
NFTではチェーンが違うだけで取引の条件が大きく変わります。
特に確認したいのは、次の3つです。
ガス代が変わる
チェーンによって取引時に必要なガス代や手数料が変わります。
Ethereumでは、ネットワークが混雑するとガス代が高くなることがあります。PolygonやSolanaでは比較的手数料を抑えやすいケースがありますが、無料とは限りません。
NFTを購入・送付・出品するときは、ウォレット画面に表示される手数料を必ず確認しましょう。
対応マーケットプレイスが変わる
すべてのマーケットプレイスが、すべてのチェーンに対応しているわけではありません。
たとえば、あるNFTはEthereum上で販売されていて、別のNFTはPolygonやSolana上で販売されている場合があります。
NFTマーケットプレイスを選ぶときは、取り扱いNFTだけでなく、対応チェーンも確認しましょう。
マーケットプレイス選びについては、NFTマーケットプレイスの選び方も参考になります。
対応ウォレットが変わる
チェーンによって、使いやすいウォレットや必要な設定が変わります。
EthereumやPolygonでは、MetaMaskなどのウォレットが使われることが多いです。一方で、SolanaではSolana対応ウォレットを使うケースがあります。
NFTを受け取る前に、相手から送られるNFTのチェーンと、自分のウォレットが対応しているチェーンが一致しているか確認しましょう。
ウォレット接続や承認については、NFTのウォレット承認とは?でも解説しています。
NFT購入前にチェーンを確認する方法
NFTを買う前には、販売ページでチェーンを確認しましょう。

多くのマーケットプレイスでは、NFTの詳細ページにチェーン名やネットワーク名が表示されています。
確認すべきポイントは次の通りです。
- NFTの販売ページに表示されているチェーン名
- 支払いに必要な通貨
- ガス代や手数料
- 対応ウォレット
- 購入後にNFTを確認できる場所
- 外部ウォレットへ移動できるか
特に「日本円で買えるNFT」でも、裏側では特定のチェーン上にNFTが発行されている場合があります。
日本円でNFTを買う方法については、NFTを日本円で買う方法でも解説しています。
NFT送付前にチェーンを確認する方法
NFTを送るときは、購入時以上にチェーン確認が重要です。
送付前には、次の点を確認しましょう。
- 送るNFTがどのチェーン上にあるか
- 送付先ウォレットがそのチェーンに対応しているか
- 送付先アドレスに間違いがないか
- ガス代を支払う通貨がウォレットにあるか
- 送付後にどこで確認できるか
チェーン違いのまま送ってしまうと、NFTが表示されなかったり、復旧に手間がかかったり、場合によっては取り戻せないことがあります。
NFTを送る手順については、NFTを送る方法も参考にしてください。
チェーン違いで起きるトラブル
NFTのチェーンを間違えると、次のようなトラブルが起きることがあります。
- NFTがウォレットに表示されない
- マーケットプレイスで売れない
- 送付先でNFTを確認できない
- ガス代を用意しているのに取引できない
- 購入画面でエラーになる
- 対応していないウォレットに送ろうとしてしまう
ここで注意したいのは、「表示されない=必ず消えた」ではないことです。
チェーンやウォレット表示の問題で見えていないだけのケースもあります。ただし、送付先やチェーンを間違えている場合は、復旧が難しくなることもあります。
NFTが買えない、エラーが出る場合は、NFTが買えない原因と対処法も参考になります。
初心者はどのチェーンを選べばいい?
初心者にとって大切なのは、「有名なチェーンを選ぶこと」よりも、「自分が理解できるチェーンで買うこと」です。
たとえば、有名コレクションや高額NFTを買いたい場合は、Ethereum上のNFTを扱うことが多くなります。ただし、ガス代やウォレット操作の確認が必要です。
手数料を抑えたい場合や、ゲーム・会員証・無料配布系のNFTを扱う場合は、Polygonなどが使われることもあります。
SolanaのNFTを買う場合は、対応ウォレットやマーケットプレイスがEthereum系と異なることがあるため、事前確認が重要です。
初心者は、次の基準で選ぶと失敗を減らしやすくなります。
- 買いたいNFTがどのチェーンにあるか
- そのチェーンに対応したウォレットを使えるか
- ガス代を理解できるか
- 購入後にどこで管理するか
- 困ったときに調べやすいか
最初は、買いたいNFTの販売ページで案内されているチェーンに従い、無理に複数チェーンを同時に扱わない方が安全です。
不安な場合は購入代行も選択肢
NFTのチェーン確認は、慣れていない人にとってわかりにくい部分です。
特に、海外マーケットプレイスでNFTを購入する場合や、高額NFTを扱う場合は、チェーン、ウォレット、ガス代、承認画面を一つずつ確認する必要があります。
NFToriumでは、NFT購入代行を通じて、購入前の確認やウォレット操作に不安がある方をサポートしています。
詳しくはNFT購入代行サービスやサービス利用方法をご確認ください。
チェーン確認チェックリスト
NFTを購入・送付する前には、次の項目を確認しましょう。

- NFTのチェーン名を確認したか
- 購入に必要な通貨を確認したか
- ガス代を支払う通貨があるか
- ウォレットがそのチェーンに対応しているか
- マーケットプレイスがそのチェーンに対応しているか
- 送付先ウォレットも同じチェーンに対応しているか
- NFTを受け取った後にどこで確認するか
- チェーン違いではないか
- 少しでも不安があれば一度止めたか
チェーン確認は地味ですが、NFT取引ではかなり重要です。
よくある質問
NFTのチェーンって何?
NFTのチェーンとは、そのNFTが記録されているブロックチェーンのことです。Ethereum、Polygon、Solanaなどがあり、どのチェーン上にあるかによって、使うウォレットやガス代、対応マーケットプレイスが変わります。
EthereumとPolygonは何が違う?
EthereumとPolygonは別のチェーンです。PolygonはEthereumと互換性が高い一方、Ethereum上のNFTとPolygon上のNFTは別物として扱う必要があります。送付や購入の前には、どちらのチェーンか確認しましょう。
チェーンを間違えるとNFTは消える?
必ず消えるとは限りません。ウォレットやマーケットプレイスの表示設定で見えていないだけの場合もあります。ただし、対応していない送付先や誤ったチェーンで操作すると、復旧が難しくなることがあります。
SolanaのNFTはMetaMaskで使える?
SolanaはEthereumやPolygonとは仕組みが異なるため、Solana対応ウォレットを使うケースが多いです。購入前に、販売ページやマーケットプレイスが指定している対応ウォレットを確認しましょう。
初心者はどのチェーンがいい?
初心者は、買いたいNFTが販売されているチェーンに合わせるのが基本です。そのうえで、ガス代、対応ウォレット、購入後の管理方法を確認しましょう。わからない場合は、無理に一人で進めず、信頼できる情報やサポートを使うのがおすすめです。
まとめ
NFTのチェーンとは、そのNFTが記録されているブロックチェーンのことです。
Ethereum、Polygon、Solanaなど、NFTにはさまざまなチェーンがあります。チェーンが違うと、使うウォレット、必要な暗号資産、ガス代、対応マーケットプレイスが変わります。
特に初心者は、NFTを買う前、受け取る前、送る前に、どのチェーン上のNFTなのかを確認することが大切です。
チェーンを間違えると、NFTが表示されない、送れない、買えない、ガス代が足りないといったトラブルにつながることがあります。
NFT取引では、価格や見た目だけでなく、チェーン確認もセットで行いましょう。
少しでも不安がある場合は、急いで操作せず、販売ページ、ウォレット、マーケットプレイスの表示を確認してから進めることが大切です。
執筆者情報:エヌエフトリウム
エヌエフトリウムは、NFTやブロックチェーンに関する情報を初心者にもわかりやすく発信するメディアです。NFTの購入代行・販売代行・出品代行・ミント代行などのサービス提供に加え、市場動向や技術の基礎知識もブログでわかりやすく解説しています。
