NFTを購入したものの「どうやって出品すればいいのかわからない」という人もいるでしょう。
NFTの出品は、NFTマーケットプレイスで販売価格などを設定し、購入できる状態にする作業です。基本的な流れを理解すれば自分でも行えますが、ウォレットの接続や署名、ガス代など、初めてだと戸惑いやすいポイントもあります。
この記事では、NFTを出品するために必要なものから実際の手順、価格の決め方、費用、売れないときに確認したいポイントまで初心者向けに解説します。
NFTそのものの仕組みから確認したい場合はNFTとは?初心者向けの基本解説を参考にしてください。
💡 この記事でわかること
- NFTを出品するために必要なもの
- NFTを出品する基本的な手順
- NFTの販売価格を決めるときの考え方
- 出品にかかるガス代や手数料
- NFTが売れない場合の確認ポイント
NFTの出品とは?
NFTの出品とは、自分が所有しているNFTに販売価格などの条件を設定し、NFTマーケットプレイス上で購入できる状態にすることです。
NFTをウォレットに保有しているだけでは、基本的にそのNFTが自動的に販売されるわけではありません。売却したいNFTを選び、価格や販売期間などを設定して出品する必要があります。
ただし、マーケットプレイスによって対応しているブロックチェーンや販売方法、手数料などは異なります。
🔗 関連記事:NFTマーケットプレイスの選び方
ミント・出品・販売の違い
初心者が混同しやすいのが「ミント」「出品」「販売」の違いです。
ミントは、ブロックチェーン上にNFTを発行することです。
一方、出品はすでに存在するNFTに販売条件を設定し、マーケットプレイスで買える状態にすることを指します。そして購入者との取引が成立すると、NFTが販売された状態になります。
簡単に整理すると
ミント → NFTを発行する
出品 → NFTを販売できる状態にする
販売 → 購入者との取引が成立する
という違いがあります。
自分でNFTを新しく発行したい場合はNFTをミントする方法を参考にしてください。
NFTを出品する前に必要なもの
NFTを出品するには、主に「出品するNFT」「ウォレット」「NFTマーケットプレイス」が必要です。
利用するサービスやブロックチェーンによっては、ガス代を支払うための暗号資産も準備します。
出品するNFT
まず必要なのは、自分が所有しているNFTです。
NFTマーケットプレイスに接続したウォレットの中から、出品したいNFTを選択します。
ただし、すべてのNFTを必ず自由に出品できるとは限りません。マーケットプレイスが対応していないチェーンやコレクションの場合、NFTを保有していても表示・出品できないことがあります。
※NFTがどのブロックチェーン上にあるかわからない場合はNFTのチェーンの確認方法はこちらを参考にしてください。
仮想通貨ウォレット
NFTマーケットプレイスを利用するには、MetaMaskなどの仮想通貨ウォレットを接続するのが一般的です。
ウォレットはNFTを保管するだけでなく、出品時の署名やブロックチェーン上の操作を承認するときにも使用します。
まだウォレットを用意していない場合は仮想通貨ウォレットの作り方を確認してください。
NFTマーケットプレイス
NFTを出品する場所となるのがNFTマーケットプレイスです。
代表的なサービスにはOpenSeaやRaribleなどがありますが、対応チェーンや取扱ジャンル、販売方法などはサービスによって異なります。
自分が所有しているNFTに対応しているマーケットプレイスを選ぶことが重要です。
ガス代用の暗号資産
ブロックチェーン上で処理を行う際には「ガス代」と呼ばれるネットワーク手数料が発生することがあります。
たとえばEthereumを利用する場合は、必要な操作に応じてETHでガス代を支払います。
ただし、出品するだけではガス代が発生しない場合や、初回の承認時だけ必要になる場合など、費用が発生するタイミングはマーケットプレイスやチェーンによって異なります。
詳しくはNFTのガス代についてで解説しています。
NFTを出品する方法|基本的な流れ
実際の画面や操作方法はNFTマーケットプレイスによって異なりますが、基本的な出品の流れは共通しています。

ここでは一般的な流れを6つのステップで紹介します。
1.NFTマーケットプレイスにウォレットを接続する
まず、利用するNFTマーケットプレイスを開き、自分のウォレットを接続します。
このとき重要なのが、必ず公式サイトからアクセスすることです。
NFT関連では、本物そっくりの偽サイトへ誘導し、ウォレットを接続させるフィッシング詐欺もあります。検索結果やSNS、DMなどからアクセスするときは、URLをよく確認してください。
NFTの偽物や詐欺を見分けるポイントも確認しておくと安心です。
2.出品するNFTを選ぶ
ウォレットを接続すると、対応しているNFTがプロフィールや保有NFT一覧などに表示されます。
その中から売却したいNFTを選択します。
NFTが表示されない場合は、ウォレットアドレスや接続しているチェーン、マーケットプレイスの対応状況などを確認しましょう。
NFTがウォレットに表示されない場合の対処法で詳しく解説しています。
3.販売価格を設定する
次に、NFTをいくらで販売するかを設定します。
価格は自由に設定できる場合が多いですが、高く設定すれば必ず高く売れるわけではありません。
同じコレクションのフロア価格や過去の取引履歴、NFTの属性などを確認したうえで価格を考えることが大切です。
NFTの価格がどのように決まるのか知りたい場合はNFTの価格が決まる仕組みも参考にしてください。
4.販売期間などの条件を確認する
マーケットプレイスによっては、販売価格だけでなく出品期間や販売数量などを設定できます。
購入者を指定するプライベート販売や、オークション形式などに対応しているサービスもあります。
NFTを出品するときは価格だけを見るのではなく、「どの条件で販売するのか」まで確認しておきましょう。
5.ウォレットで署名・承認する
販売条件を設定すると、ウォレット側で署名や承認を求められることがあります。
署名は、ウォレットの所有者本人が操作していることを確認するために利用されます。また、NFTを扱うための権限をスマートコントラクトに与える「Approve」が必要になる場合もあります。
似ている操作ですが、それぞれ意味は異なります。
NFTの署名・Approve・ウォレット接続の違いを確認してから操作すると理解しやすいでしょう。
内容がわからない署名を求められた場合は、そのまま承認しないことが重要です。
6.出品されていることを確認する
署名や必要な処理が完了したら、NFTの商品ページやプロフィールなどを確認します。
設定した価格や販売期間が表示されていれば出品完了です。
出品後も、価格や期限が意図した内容になっているか一度確認しておくことをおすすめします。
NFTを出品するときの価格はどう決める?
NFTの販売価格には決まった正解がありません。

同じコレクションのNFTでも、属性や希少性、市場の需要などによって価格が異なる場合があります。
そのため、感覚だけで値段を決めるのではなく、市場の状況を確認することが重要です。
フロア価格を確認する
フロア価格とは、あるNFTコレクションの中で現在出品されているNFTの最低価格を指します。
同じコレクションのNFTを売却するときに、市場でどの程度の価格から出品されているのかを確認する目安になります。
ただし、フロア価格はあくまで「現在出品されている最低価格」であり、その価格で必ず売れることを意味するものではありません。
🔗 関連記事:NFTのフロア価格の見方
過去の取引履歴を見る
現在の出品価格だけでなく、実際にどの価格で売買が成立しているのかを見ることも重要です。
過去の売買価格や取引日時などを確認することで、そのNFTやコレクションが現在どの程度取引されているのかを判断しやすくなります。
🔗 関連記事:NFTの取引履歴の見方
レアリティや属性も確認する
コレクション型NFTでは、画像の背景や服装、アイテムなどに「属性」が設定されていることがあります。
同じコレクションでも、珍しい属性を持つNFTのほうが高く評価される場合があります。
そのため、フロア価格だけで判断せず、自分が所有しているNFTの特徴も確認しましょう。
🔗 関連記事;NFTのレアリティについて
NFTの出品にかかる費用・手数料
NFTを出品・販売するときには、いくつかの費用が発生する可能性があります。
ただし、具体的な金額や発生するタイミングは、利用するマーケットプレイスやブロックチェーン、操作内容などによって変わります。
「NFTを出品すると必ず○円かかる」と一律に考えないことが大切です。
マーケットプレイスの手数料
NFTが売れた際に、マーケットプレイス側の手数料が差し引かれる場合があります。
手数料率や仕組みはサービスごとに異なり、変更される可能性もあるため、出品前に利用するマーケットプレイスの最新情報を確認してください。
販売価格がそのまま全額手元に入るとは限らない点にも注意しましょう。
ガス代
ブロックチェーン上で取引や承認などの処理を行う場合、ガス代が発生することがあります。
Ethereumでは、ネットワークの混雑状況や実行する処理によってガス代が変動します。
出品時だけでなく、NFTの承認、オファーの受諾、出品の取り消しなどでブロックチェーン上の処理が必要になるケースもあります。
🔗 関連記事:NFTのガス代とは?高い理由・確認方法・安くするコツを初心者向けに解説
クリエイター報酬・ロイヤリティ
NFTによっては、二次流通時にクリエイターへの報酬が設定されていることがあります。
一般的に「ロイヤリティ」や「クリエイター報酬」と呼ばれる仕組みですが、実際の適用方法はNFTのコントラクトやマーケットプレイスなどによって異なります。
NFTのロイヤリティの仕組みも参考にしてください。
出品したNFTが売れない主な理由
NFTを出品したからといって、必ず購入者が現れるわけではありません。
売れない場合は、いくつかのポイントを確認してみましょう。
販売価格が市場とかけ離れている
まず確認したいのが販売価格です。
同じコレクションのNFTが0.1ETH前後で取引されているときに、自分のNFTだけ大幅に高い価格で出品しても、特別な理由がなければ購入されにくくなります。
フロア価格だけでなく、実際の取引履歴も見ながら価格を考えることが重要です。
NFTやコレクションの需要が少ない
NFTの価格は希少性だけで決まるものではありません。
コレクションそのものを欲しい人が少なければ、低い価格で出品してもすぐに売れるとは限りません。
NFT市場全体の状況だけではなく、そのコレクションの取引量や最近の売買状況も確認しましょう。
購入者に見つけてもらえていない
自分で制作したNFTを販売する場合は、出品するだけでは購入者に存在を知ってもらえないこともあります。
作品やコレクションの情報、制作者についての説明、SNSなどでの発信も購入判断につながる要素のひとつです。
ただし、過度な宣伝や「必ず値上がりする」といった表現は避け、作品の内容や特徴を正確に伝えることが大切です。
NFTに合ったマーケットプレイスではない
NFTマーケットプレイスには、それぞれ取り扱うチェーンやNFTのジャンルなどに違いがあります。
アート系NFT、ゲーム関連NFT、特定チェーンのNFTなど、NFTの種類によって利用者層が異なる場合もあります。
出品しても反応がない場合は、そのNFTに合ったマーケットプレイスかどうかも確認してみましょう。
NFTを出品するときの注意点
NFTの出品では、価格設定だけでなくウォレットの安全管理にも注意が必要です。

特に初めて出品する人は、次のポイントを確認してから操作しましょう。
偽サイトにウォレットを接続しない
NFT関連で特に注意したいのが、公式マーケットプレイスを装った偽サイトです。
本物に似たデザインでも、ウォレットを接続したり悪意のある署名をしたりすると、NFTや暗号資産を失う可能性があります。
公式URLを確認し、不審なDMやSNS投稿から直接ウォレットを接続しないようにしましょう。
署名・承認内容を確認する
ウォレットに表示された署名を、内容を確認せずに承認するのは危険です。
「NFTを出品するため」と思って署名したものが、実際には別の権限を与える操作だったという詐欺も考えられます。
少しでも不審に感じた場合は操作を中断し、サイトや署名内容を確認してください。
過去に付与したウォレット権限を見直したい場合は、NFTの承認解除・Revokeについても参考にしてください。
手数料を含めた受取額を確認する
NFTが販売された場合、販売価格と実際の受取額が同じとは限りません。
マーケットプレイス手数料やクリエイター報酬などが差し引かれる可能性があるため、出品時には手数料を含めた条件を確認しましょう。
また、NFT売買によって利益が発生した場合は税金が関係することもあります。
🔗 関連記事:NFTの法律・税金の基礎知識
不要になった出品は放置しない
出品後に売却する意思がなくなった場合は、出品状態をそのまま放置せず確認しましょう。
マーケットプレイスの仕様によっては、設定した期間中はListingが有効なまま残る場合があります。
NFTの価格が大きく変化したときなどに、意図していない条件で販売されることを防ぐためにも、自分が現在どのNFTを出品しているのか把握しておくことが重要です。
NFTを自分で出品するのが難しい場合は?
NFTは自分で出品できますが、すべての人にとって簡単とは限りません。
ウォレットの準備やマーケットプレイスへの接続、チェーンの確認、価格設定、署名など、初めての場合はいくつもの操作が必要になります。
また、「NFTを販売したいけれど暗号資産やウォレットの操作に慣れていない」「どのマーケットプレイスを利用すればいいかわからない」といったケースもあるでしょう。
そのような場合は、自分ですべての作業を行うだけでなくNFT出品代行を利用する方法もあります。
NFT出品代行・販売代行の違いや利用方法で詳しく解説しています。
NFToriumではNFT出品代行にも対応
NFToriumでは、NFTの購入代行だけでなく、出品代行・販売代行・ミント代行にも対応しています。
NFTを出品したいものの
「ウォレットや暗号資産の操作が難しい」
「マーケットプレイスの使い方がわからない」
「NFTをどのように出品すればいいかわからない」
といった場合に出品・販売に必要な作業をサポートしています。
サービス内容や対応できる範囲は依頼内容によって異なるため、利用を検討している場合は事前に確認してください。
よくある質問
NFTは誰でも出品できる?
基本的には、自分が所有しているNFTと対応するウォレットがあれば、NFTマーケットプレイスから出品できます。ただし、利用するマーケットプレイスの対応チェーンや利用条件などによっては出品できない場合もあります。
NFTの出品にはお金がかかる?
無料でListingを作成できる場合もありますが、NFTの承認やブロックチェーン上の処理などでガス代が発生することがあります。また、NFTが売れた際にはマーケットプレイス手数料やクリエイター報酬などが発生する場合があります。具体的な費用は利用するサービスやチェーンによって異なります。
NFTを出品したら必ず売れる?
出品しただけで必ず売れるわけではありません。販売価格、コレクションの需要、取引量、NFTのレアリティなどさまざまな要素が関係します。フロア価格や過去の取引履歴を確認しながら販売条件を考えることが重要です。
出品とミントは同じ?
異なります。ミントはブロックチェーン上にNFTを発行する作業で、出品はすでに存在するNFTに価格などを設定して販売できる状態にする作業です。
出品したNFTは取り消せる?
多くのNFTマーケットプレイスではListingをキャンセルできます。ただし、ブロックチェーン上で処理が必要な場合はガス代が発生する可能性があります。マーケットプレイスごとの条件を確認してください。
まとめ
NFTを出品する基本的な流れは、NFTマーケットプレイスにウォレットを接続し、売りたいNFTを選び、価格や販売期間などを設定して署名・承認するというものです。
操作そのものだけでなく、フロア価格や取引履歴を確認した価格設定、手数料の確認、ウォレットの安全管理も重要になります。
また、出品したからといって必ず売れるわけではありません。NFTやコレクションの需要、市場価格なども見ながら販売条件を考えましょう。
自分でウォレットやマーケットプレイスを操作するのが難しい場合は、NFT出品代行・販売代行を利用する方法もあります。自分に合った方法を選び、安全にNFTを扱うことが大切です。
参考サイト
執筆者情報:エヌエフトリウム
エヌエフトリウムは、NFTやブロックチェーンに関する情報を初心者にもわかりやすく発信するメディアです。NFTの購入代行・販売代行・出品代行・ミント代行などのサービス提供に加え、市場動向や技術の基礎知識もブログでわかりやすく解説しています。
